高浜原発4号機が緊急停止

日記
03 /02 2016
管理人です。本日の新聞各紙でも報じられているように、再稼働したばかりの高浜原発4号機は昨日、商用運転に移行するために発電機を送電系統に接続するスイッチを入れた途端、故障を知らせる警報音が鳴り出し、発電機と原子炉が緊急停止してしまいました。

高浜原発4号機が緊急停止 再稼働したばかり、トラブル続き

昨晩の「報道ステーション」では、中央制御室でまさにスイッチを入れる瞬間、警報音が鳴りだし、担当者があわてて計器類をチェックするために駆け回り、現場にいた「所長?」らしき人が深刻な顔つきで担当者と話をしている様子、最後には「これで本日の取材は中止にしてください」と広報の担当らしき人が報道陣に伝える様子など、リアルタイムではないのですが、生々しい現場の様子がTV映像として流れました。これほど、まさに「その瞬間」を捉えたTV映像も珍しいと思います。

どうしてこんな映像が?とびっくりしたのですが、番組MCの古館さんの解説によると、関電側が意図してTV局を呼んで、この「商用運転開始」の瞬間をTVで報道してほしいと要望したらしいのです。うまく行けば関電にとっては万々歳だったのでしょうが、そのもくろみが完全に裏目に出て、大失態の瞬間がTV映像として全国に流れる結果となってしまいました。関電の上層部は真っ青だったのではないでしょうか。

原発に限らず、一般の工場などでも、複雑なシステムを一定期間、動かさずにいた場合、再稼働するときにはこのようなトラブルはつきものです。このトラブルを見て、管理人がすぐに思ったのは「現場の人間は、それこそ何が起こるか分からないから、TVなど入れたくなかっただろうな」ということでした。現場としては入れたくなかったのだが、現場を知らない上層部の人間が、「宣伝」の意味でTV局を入れろ、と指示したのではないかな、と思いました。(管理人にも、似たような現場での経験があるので。)

今回はたまたま、自ら「墓穴を掘って」世間に大失態をさらした形になってしまいましたが、報道されないだけで、原発の現場では以前から、小さなトラブルは日常茶飯事と言われています。ましてや、今回再稼働した4号機はすでに30年以上が経過した「老朽機」です。

信頼性工学の教えるところによれば(現場の経験としても分かることですが)、こういう複雑なシステムの故障率はいわゆる「バスタブ」曲線を描き、初期故障と、経年変化による、システム寿命に近づいた時点での故障が多くなります。(つまり、システムを構成する多くの部品が古くなって次々と故障していくので、こちらを直せばあちらが壊れ、という「もぐらたたき」状態になり、ついには稼働している時間よりも故障している時間の方が長い、という状態になってしまうわけです。)

管理人は、自分の現場での経験から、30年以上経過した原発は頻繁に色んな箇所が故障するので、良く言う「だましだまし使う」ような状態になっているのではないか、と推測します。たとえ小さな故障でも、その時の条件次第では、大事故に発展する可能性もあります。こんな危険な、特に老朽化した原発は、即時運転をやめて廃炉にするべきだと思います。

(2016-3-1)