ジョージ・ワシントンからロナルド・レーガンへ?

 米国の昔の大統領の話ではありません。横須賀の米海軍原子力空母の話です。

 今年の1月15日、在日米海軍司令部と外務省が、原子力空母ジョージ・ワシントンに代えて2015年後半に原子力空母ロナルド・レーガンを横須賀に展開させると発表しました。

 現在横須賀に配備されている原子力空母ジョージ・ワシントンは、1992年7月就役です。横須賀にきたのは2008年9月25日。もう6年目です。ジョージ・ワシントンの前には、1973年10月からミッドウェー、インディペンデンス、キティホークという3隻の通常型空母が「代替わり」しながら横須賀を母港としていました。横須賀を米空母が母港としてから、もう41年目です。ミッドウェーがくるとき、日本政府は母港の期間を「3年程度」と国会で説明していたのですが...。

 米軍の原子力空母は、就役後20年から25年で核燃料の交換を行うそうです。核燃料交換までの間、原子力空母の原子炉には核分裂生成物、いわゆる「死の灰」がたまり続けます。つまり、現在横須賀にいるジョージ・ワシントンの2つの原子炉には、20年分以上もの「死の灰」がたまっているのです。今、横須賀で原子炉事故が起こったら...と想像するだけでも身の毛がよだちます。

 米軍の原子力空母は、核燃料を交換するためには米本国のドックに入らねばなりません。したがって、就役後20年以上経過しているジョージ・ワシントンが数年のうちに横須賀を去ることは、すでに予想されていたことでした。ジョージ・ワシントンの「後」について、米軍がどのような方針をとるのかが注目されていたのです。

 今回の発表は、現時点において米軍は横須賀への原子力空母配備を継続する方針を打ち出したということです。

 しかし、それはあくまでも米軍と外務省が現時点においてそのような方針を発表したということに過ぎません。問われているのは、私たちがどのような横須賀、どのような神奈川で暮らすことを望むのか、ということです。原子力空母におびえつつも、同時にその出撃拠点でありつづけることを望むのか、ということです。私たちがどのような未来をつくることを望むのか、ということです。

 私たちは原子力空母が居座り続ける神奈川に住み続けたいのでしょうか。
 「そんなこと言ったって仕方ないじゃん」という人もいるかもしれません。「東アジアの国際環境を考えてごらんよ」と。
 しかし平和は原子力空母が横須賀に居座っていなければ、達成できないものなのでしょうか。

 「米軍の方針」にひたすら適応し続けるのではなく、私たちが「どうしたいのか」「どういう未来をつくりたいのか」を考えて話し合い、声を挙げて自治体を動かし、政府を動かし、世界の情勢を動かしていくことが必要ではないでしょうか。

 現時点で力を持っている人たちや声の大きな人たちが作り出して私たちに押しつけている状況に、疑問を持たずにひたすら適応し続けるのではなく、自分(たち)の行為が何をもたらすのかを思考し未来を構想する力、そして、望ましい未来に向けて状況を動かしていく力を、私たちは強めていきたいものです。

 私は横須賀に原子力空母を居座り続けさせたくはありません。私はこの神奈川を空母の出撃拠点としたくはありません。

(2014-3-1 by 星烏)

<<管理者より>> 今回は「星烏」さんからの投稿です。このブログでは今後とも定期的に、幅広い視点から社民党神奈川の「仲間たち」の声を発信していきたいと思っております。ご愛読よろしくお願いします。
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