映画「標的の村」を見て

 映画が終盤になるにつれて、そこかしこからすすり泣きの声が聞こえる。私自身、映画を見終わった時には涙が止まらなかった。

 沖縄の反基地闘争を描いたドキュメンタリー映画『標的の村』。映画の舞台となったのは沖縄県東村高江という小さな集落である。沖縄独特の自然が残った、のどかな集落であることがスクリーン越しにも伝わってきた。

 そんな小さな集落にアメリカ軍の基地を作る計画が持ち上がる。民家との距離が400mしかない距離にである。しかも死亡事故が数多く報告されているオスプレイの基地だ。住民への説明会も開かれず(当初は説明会を開くと明言していたにも関わらずだ)、オスプレイは来ないと嘘をつき続ける役所の対応。当然のことながら住民は反発した。「基地が作られたら、ここに住むことはできない」と……。

 私自身、この映画を通じて強い憤りを感じた。不誠実な政府の対応、銃を構えるふりをするアメリカ兵、そして何より無力な自分自身に。

 この映画でも描かれていたが、最初に行動に移したのは沖縄占領時代を知る世代であった。そしてその運動は世代、思想などを超えて広がっていった。

 行動に表すという行為は多くの人の心を動かす。実際、この映画は第22回JSC賞や、2012年テレメンタリー年間最優秀賞など数々の賞を受賞し、ポレポレ東中野では一度公開が終わったにも関わらず、反響が大きいためアンコール上映を行っている。(アンコール上映は3月7日終了予定)

 インターネット上にはこの映画に対して「左翼のプロパガンダ映画だ」などと、心ない言葉も見られる。しかし本当にこの映画が単なるプロパガンダのための映画であったなら、これほどまで大きな反響を呼ぶことはない。

 この映画は私に行動することの大切さを教えてくれた。国が相手だろうが軍隊が相手だろうが、声を挙げ続けること。
 そうすればこの国にも一筋の光が見えてきそうな気がする。
 私自身、声を挙げ続けることを忘れないようにしたい。

 映画の公式ホームページはこちらhttp://www.hyoteki.com/

(2014-3-12 by 石垣ヤスオ)
Twitter & YouTube
日々のつぶやき
YouTubeチャンネル

参議院平和安全法制特別委 2015年9月17日 鴻池議長不信任決議案賛成討論
月別アーカイブ
最新記事
連絡先・問い合わせ先
外部リンク
QRコード
QR